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クッキングハウスの理念

  1. 安心して、自分らしさを取り戻せる居場所
  2. メンバー一人一人が、必ず誰かの役に立っていることを、確信できる場所
  3. 弱い人の立場に添った新しい福祉文化を創造する場
  4. いつも開かれた市民交流の場

心病む人たちの居場所

誰でも、人生の途中で心が疲れたり、心の病気になったりします。もし、心の病気になった時、ゆっくり休める場と、「そのままのあなたで大好きだから大丈夫です。」と受け止めてくれる人がいたら、どんなに嬉しいことでしょう。そして、自信を回復できるたくさんのプログラムがあったら、自分の中にある可能性も発見して生きる勇気が湧いてくることでしょう。

クッキングハウスは、1987年、心の病気をした人達が孤立して暮さないでいいように、食事作りで交流する場を開きました。日本の精神科医療も福祉もまだ収容中心で遅れていた時代でした。可能な限り地域で一緒に人間らしく暮したい。そのためには、拠点になる場が必要だったのです。私達は、この小さな居場所で、一緒に食事を作って食べながら語り合い、心を開いていき、元気になっていきました。サポートしてくれる人がいるから、再発する人も減ってきました。

5年後、もっと積極的に心の病気をした側からできる社会参加をしようと、玄米食のレストランを開きました。この活動は、安全でおいしい食事が食べられると市民に大変好評でした。心の相談もできる「不思議なレストラン」とよばれるようになりました。

そして10年後には、クッキングハウスは3つの場を持ち、心の病気をしたたくさんの当事者及び家族のための重要な場に発展しました。日本全国でまだ孤立して、不安な生活をしている当事者や家族の希望の場になりました。更に全国各地で、クッキングハウスのような、心の病気をサポートする場をつくるためのモデルとなりました。

15年後の2002年、当事者が前向きに生きていくことが、心の問題を大切にする社会に変化していく大きな力になるのです。 2002年12月14日。私達は「君は一人ぼっちじゃない」 ”We are not alone” というコンサートを開きました。クッキングハウスが15年間、民間の場から、福祉文化を発信し続けてきた記念の日となりました。これからは、世界の仲間と交流していきたいです。

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15周年記念コンサート 15周年記念君はひとりぼっちじゃない