クッキングハウスからこんにちは No.146

目次(青字の記事を抜粋してあります)2012年10月29日発行


目次
巻頭言:待っています…1、特集…2、市民大学…4、旅スぺ…5、お茶っこ…6、動く…7、メンタルヘルス府中,内部被ばく上映会…8、路地裏,クラブランナーズ,25周年ご寄付お礼…9、文化学習…10、お知らせ,賛助会お礼…11、動く,各地からありがとう…12

特   集
満席にして元気になりたい!


 

事務局を担当するスターでは、
25周年チケットの発券や送付の作業を行っています。お申し込みを頂くたびに、お顔を思い出しながら一枚一枚、手渡していける喜びを感じています。エクセルの表が、皆さんのお名前で一行ずつ埋まっていくと、グリーンホールの会場の座席がそのまま満席になることを想像してわくわくします。
 学習プログラムのある日には、メンバーと一緒にチケットをお勧めしています。増野肇先生の学習会、「マッシーの心の健康講座」でも、先生がゲストで出演されることをお伝えして協力をお願いしています。800席が満席になるまでには、あともう少し必要。写真集やCDの先行予約も受け付け中です。最後のお願いをしながら、楽しく12月15日を迎えたいと思います。 (田村陽子)

すでにチラシでもご紹介しているように、今回のコンサートは、16曲すべての曲が、私達のオリジナルソングです。笠木透さんや雑花塾のサポートを頂きながら、私達自身が舞台で歌うのです。全員で歌う曲、少人数で歌う曲、と構成を笠木さん増田さんの提案を受け、では誰が歌うのがいいかと検討し、実際の練習が始まっています。
「最初の3曲で、おっ今日のコンサートはいいぞ!、いやこれは聴いていられない…などお客さんは思う。みんな頑張れよー。」と笠木さん。その言葉に笑いながら、緊張を感じる私達。
舞台の上で歌詞はみない。だからしっかり覚えよう。でも歌詞を追うだけでは伝わらない。意味を意識しての、歌い方を教わる内にだんだんよくなっていきます。
何度も歌っている内に、歌詞の意味が深く入ってくる瞬間もあり、改めて感動を覚えています。
当日会場いっぱいのお客さまに、想いが届くように、チケットを手渡していくこと、そして練習を重ねていきたいです。  (林由佳里)

ティールームの小さな部屋の片すみは、25周年の引き出物の入った箱が山になっています。
1,000枚の手提げ袋にシールを貼る作業を、メンバー達が丁寧に進めてくれています。ティータイム用のクッキーは、交流のある共働学舎さんと、EURO(ユーロ) DERI(デリ)(当事者の砂(すな)長(なが)びんさんが全国の福祉施設のお菓子を販売しているお店)から注文することになりました。準備している過程も、いい思い出になるように、みんなで楽しんでやっていきたいと思っています。  (井出歩)

隔週火曜日に開催している“うたのグループ”でも、その日その時集まった仲間と一緒に、舞台に向けて練習しています。レストランのお座敷席のちゃぶ台を端っこに寄せて、「はい!並んで!目線は800席の一番後ろの方に座っているお客さんの顔よ。今日はお客さんの代わりにコアラのぬいぐるみを置きます。自分の顔が相手に見えるように頭を上げて。うつむかない!自信を持って!」と励まし合いながら、うたっています。曲順、歌詞、音程、覚えることだらけですが、にこやかに楽しく、12月に会えるみなさんの顔を思い浮かべながら、気持ちを向かわせています。みんながいるから頑張れる日々です。
CD文庫に封入する冊子の完成も、間もなくです。うた作りに参加したみなさんに原稿を依頼して、7月から編集作業をしてきました。冊子に載せる写真を田邊順一さんに依頼したり、まつうらもとこさんにイラストをお願いしたり。約3か月かけて、形になっていきました。ゆとりを持って進めているはずなのに、刻一刻と〆切が迫り、ついには岐阜県・笠木透さんのご自宅にお邪魔して、教わりながらの冊子制作となりました。私たちらしさ(・・・)を大切にしながら、極限まで自分たちの手をかけて作り上げた冊子。まさに、汗と涙の結晶です。一人でも多くの人に、このCDを届けたい気持ちでいっぱいです。(有光梨紗)

レストランでは、ランチのお客様にもチラシをお見せしながら25周年記念コンサートの宣伝をしています。ウェイトレス係のメンバーが一生懸命お客様に働きかけている姿に触発されて、私ももうひと押し頑張ろうという気持ちになりました。
そんな時タイムリーに10月21日(日)、さいたま市精神障害者家族会連絡会の家族教室が参加者100人規模であるという情報が、夫から入りました。さいたま市の家族会と関わりのある夫に頼んでもらい、休憩時間に5分程度プレゼンテーションの時間を頂けることになりました。
当日は東京都医学総合研究所の糸川昌成先生の講演会でした。遺伝子解析の研究から抗精神病薬の可能性と未来について、最新の情報を素人にも分かりやすくお話してくださいました。一生懸命研究を重ねより良い治療薬の開発に取り組む人が大勢いること、決して家族の皆さんはほっとかれていないんだということ、悩んだり迷ったり、厳しい日々を送る家族の皆さんに希望を届けたい、という糸川先生のメッセージが伝わる、とてもいい講演でした。
私は、「皆さんのお子さんと同じように辛い時期を体験したクッキングハウスのメンバーが、うた作りを通してリカバリーの体験を積んでいます。自分の思いを歌にのせて堂々と歌う様を見に来て下さい、応援してください。」と、糸川先生と同様に家族の皆さんに希望を届けたいという気持ちでお話しました。ご家族の方だと、12月の予定はまだたてられないかなぁと思っていたのに、すぐに5枚もチケットが売れてとても嬉しかったです。
よ~し、この調子でまたがんばろう!歌の練習も楽しくやって、いい舞台にしよう!満席にして見に来てくれたお客様も、私達も元気になろう! 本番まであと1か月半あまり、全力で取り組む私達をこれまで同様に応援してください。   (竹内高子)

メンタルヘルス市民講座in府中

願っていたことが実現した。調布の隣町・府中市で、メンタルヘルス市民講座(連続5回)を開催できたのだ。府中市市民提案型市民活動支援事業にプレゼンテーションして、助成金がおりた。たまりばユネスコ倶楽部の仲間が、市役所・社協・精神保健福祉機関を一生懸命走り回って実現してくれた。
 円陣になり、SSTのデモンストレーションやコミュニケーションの練習も入れながらの講座。メンバーも、家富さん、斎藤さん、内藤さん、宮川さん、前沢さん、中島さんが体験を話してくれた。スタッフの井出さん、田村さんが、たまりばユネスコ倶楽部の仲間に協力して講座をすすめ、まさに動くクッキングハウス。シェアリングの時のおやつも、クッキングハウスのティールームで作って持参。
 市民のみなさんは、「当事者の体験談も聞ける、わかりやすく、あたたかい講座を待っていた」、「今まで何度か専門家の話を聞いたが、感動することはなかった」と歓迎してくれた。受講者34名。
 最終回では、参加者の笑顔がステキに輝くようになった。修了証をもらい、握手して、「おめでとうございます。これからも共に学んでいきましょう」と伝えると、本当にうれしそう。「ぜひまた開催してほしい」という感想が多かった。これからも、メンタルヘルスの大切さについて、気持ちのいいコミュニケーションの練習を取り入れながら伝えていきたい。 (松浦幸子)



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