クッキングハウスからこんにちは No.167

目次(青字の記事を抜粋してあります)2016年4月5日発行

 【 も く じ 】

・巻頭言:命を尊ぶ社会をつくる
・キミ子方式作品展&かるた原画展レポート
・福島応援onSong参加レポート
・動くクッキングハウス(駒木野病院・風の広場)
・スウさんのピースウォーク・お便り紹介
・スタッフ・仲間紹介、賛助会御礼
・29年目 クッキングハウスの文化学習企画
・総会お知らせ・各地からありがとう



誠実に丁寧に描くことの心地よさを味わった



2.16(火)~19(金) キミ子方式作品展&かるた原画展 
場所:調布市文化会館たづくり 南ギャラリー


 文化を希望として届けたいと、今から16年前の2000年11月13・14日、
たづくり会館で開催したキミ子方式の作品展「私たちの元気パワーを届けます展」。
記念の講演会では、キミ子方式を考案した松本キミ子さんが「こだわりから自由になった」と題して、
語ってくれた。
絵を描くことで、様々な“とらわれ”から自由になれるという内容だった。
2日間で、450名を超える方々が絵を見てくださり、読売新聞・朝日新聞でも紹介された。
(クッキングハウス会編著『私たちの元気パワーを届けます展 報告集』)


 そのとき、講演を聴いてくださった市民の一人が萬谷耕造さん。
長年、ジャーナリストとして言葉による表現を磨いてきた萬谷さんは、
定年になってから、キミ子方式の絵を描き始め、10年後の84歳、描きためた作品を展示することになったのです。


 「キミコ・プラン・ドゥとの出会いは、私の人生に新しいページを加えました。
定年・老後が人生の終わりではなく、再出発にもなる豊かな時代なのだと、改めて感じています」
(萬谷耕造さんの作品展への思いより)


 なんとうれしいことに、作品展の共催を誘ってくださったのです。
私も、もちろん喜んで快諾すると、「企画に賛同してくださり、心強く思っております」と、
すぐにお返事いただき、キミコ・プラン・ドゥの松本一郎さんが準備を進めてくださいました。
 仕事にチャレンジしているクッキングハウスの仲間たちが、
セルフヘルプグループ「ハローお仕事ミーティング」で語り合い、シェアし合ってきた、
心の病気をしても仕事に就くことをチャレンジしてみたい人生の希望を「45の法則かるた」にしました。
ハローお仕事ルンルンかるたの原画展として、出品することにしました。


 心の居場所で、笑顔を取り戻してきたメンバーたちのことも知っていただきたいと、
田邊順一さんが長年撮り続けてくださった、八丈島や屋久島、関川村の旅の写真も展示しました。


 そして、東北復興支援のために絵葉書を作った、キミ子方式を楽しむ全国の皆さんの原画も展示されて、
ギャラリーはやさしさに溢れた作品展になりました。
 丁寧に描かれた、萬谷耕造さんの絵の誠実さに心打たれました。
毎朝、絵に会いに行くことが楽しみでした。
絵のモデルをそばにおいて、隣へ隣へと描き拡げていく時間は、
雑念も去り、とても平和で豊かな時間なのです。満たされていた思いが、絵から伝わってくるのでした。                            


(松浦幸子)


<<ホームへ戻る

<<通信一覧ページへ戻る