クッキングハウスからこんにちは No.180

2018年6月4日発行

 【 も く じ 】(青字の記事を抜粋してあります)

 ・ 巻頭言:ライブ録音盤でCD完成
 ・ 総会レポート・上映会お知らせ
 ・ 30周年CD編集日記
 ・ スウさんのピースウォーク
 ・ 石牟礼道子さんを送る
 ・ 文化座「夢たち」観劇会 
 ・ イベントお知らせ
 ・ 文化学習企画
 ・ 動くクッキングハウス・各地からありがとう

総会レポート 
~満員御礼 横井久美子・増田康記 初のジョイントコンサート



総会記念コンサートは、フォークシンガーの横井久美子さんと、
増田康記さんの初のジョイント「五月の風になって」。
増田さんは、前日から音響機材を持ち込んで、セッティング。
メンバーもあじさいの花がいっぱいの看板を描いてくれて、あったかな会場が出来上がりました。
当日は、スターの階段下に行列ができ、あっという間に60名の満員御礼。
こんな豪華なコンサートに、ワクワクしている思いが伝わってきます。

横井さんは「私も総会に出席したいわ」と、自らの意志で総会を全て聴いてくださいました。
「“不安を抱え、恐る恐るやってきた当事者をあたたかく迎えることが、
 クッキングスターの大事な役割です”と居場所の原点を若いスタッフが語ってくれたことに、
 胸がいっぱいになりました」と感想を話してくれました。

来年、歌手生活50周年を迎える横井さんは、
40代の頃に抜け殻のようなうつ状態になって、苦しんだことを話してくれました。

あのときがあったから、今がある。
いつも「今が始まり」と思う生き方ができるようになったと、
「人生のはじまり」を歌ってくれました。
金子みすゞの「蜂と神さま」も、フランスの音楽家ジョルジュ・ムスタキの「私の孤独」も、
自立した女性の爽やかな歌声が心に沁みて、ふっと泣き出しそうになりました。

この日は、横井さんの誕生日。
私たちから、「サランハリ」の歌をプレゼント。

増田さんは、「君よ五月の風になれ~日本国憲法~」、
「君は君の主人公だから」、「一粒の涙」、「タイモパーティー」、「棚田」を歌ってくれました。
私たちも一緒に自然に歌えるようにしてくれました。

「山の花」の
「♪あの山の向こうには どんな花が咲いているのだろう またあの山を 越えていくのだね」を聴いていると、
これからもみんなと小さな居場所をやっていこうと、心が前向きになってきたのです。

後半は、横井さんと増田さんが一緒に笠木透さんの遺してくれたうたを会場の皆と歌います。
笠木さんが「我々は文化で闘うのだ」と語り続け、歌ってきた思いをお二人がバトンタッチしておられると、
一連の「おいで一緒に」、「私の子どもたちへ」、「我が大地のうた」、
「私に人生といえるものがあるなら」をしみじみと聞き、口ずさみ、心に刻みました。

(松浦幸子)





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