クッキングハウスからこんにちは No.210
(記事の一部抜粋)

2023年6月6日発行

 

クッキングハウスらしい総会が戻ってきた
快晴の5月27日。この3年間は委任状を頂いての総会が続きましたが、やっと大勢の会員の方に集まって頂き、総会を開くことができました。112名の正会員の方のうち、21名の参加とオブザーバーのメンバーも入れて28人。委任状は69名から届き、総会の成立となりました。議長団は理事長の松浦幸子さんとメンバー代表の斉藤敏朗さん。昨年度は35周年祝会や第三者評価のあった年でもあり、報告も盛りだくさん。議案書は40ページを超え、たくさんの充実した活動を実践してきたことがわかります。
今年度は、東京都や調布市の補助金の減収、物価高騰など厳しい経済状況ではありますが、明るく乗り越えていきたいと松浦さん。特に、メンバーとスタッフが共に学び合うピアサポート研修の受講予定は、将来のリカバリーセンターにつながる明るい希望になりました。限られた時間の中で、たくさんの質問にも丁寧に応え、おおらかで温かい、いつもの総会が戻ってきたことが嬉しかったです。               (事務局 田村陽子)

<人間が幸せに生きるための経済学>
経済研究者の友寄英隆さんは、亡きフォークシンガーの横井久美子さんの夫です。2年半前から一人暮らし。食事は健康に長生きするための最大イベント。アメリカで暮らしている娘さんに毎日、つくった食事の写真をLINEで送っているのだそうです。家計を研究すると日本経済と世界経済も見えてくる。毎日の暮らしを研究しよう!!と前向きに考えると、私達の「当事者研究」にもつながってきます。
経済学の父と言われるアダム・スミスの「諸国民の富」から経済学の歴史が語られ、20世紀最大の経済学者ケインズの、利益を得て格差が生まれてはいけないと国家の計画で福祉国家をつくる考え方をとり入れてきたことを話されました。しかし、1980年代からは自己責任を押し付ける新自由主義をとり入れ、日本でも深刻な格差社会になっている現代まで。そして、AI(人工知能)の急速な発展には社会的ルールが必要なことまでの盛りだくさんの内容でした。
私達が幸せに生きていくためには、経済が切り離せないことなのだと、道筋が見えてきて大変面白くなってきました。続けて学びたいなと思いました。         (松浦幸子)

動くクッキングハウスin関川村記念講演
何年ぶりかの関川村への講演とワークの旅。雨風の中、新潟駅から特急いなほも順調に走ってくれて坂町到着。主催者の近美千代さんのお出迎え。2人ともホッとする。昨年の水害で山肌があちこちむき出しになっており、米坂線(山形の米沢と坂町をつないでいる電車)の線路も崩れたまま。山が泣いているようだった。それでも関川村の人達は春の田畑を耕し、復興に頑張っておられる。
会場の関川村農村文化交流センター「の~む」には懐かしい方々が、やさしい笑顔で迎えて下さる。元・村長の平田大六さん「私は松浦幸子の護衛に参りました」とユーモアたっぷりの挨拶。最後までワークにも参加して、護衛して下さいました。近美千代さんのお母さんのチエさんも息子さんに支えられ、杖をつきながら「松浦さんに会いたくて来ましたよ」と何とも可愛い声でにっこり。旗野秀人さん(冥土の企画クラブ)も駆けつけて下さり、「クッキングハウスは正しいことを正しくやっていますが、私は正しいことを不良でやっています」と挨拶。村の人達は雪国での長い苦難の歴史を助け合いながら生きてこられた文化をもっているので、50人の人達が円陣になってのワークも、実に表現力が豊かで生き生きした笑いの絶えないグループになった。                  (松浦幸子)




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