ホーム > 心の居場所(2008年4月号)


メンタルヘルス市民講座へどうぞ
ひとりぼっちで悩まないで
〜希望の種をお分けします〜

芽吹きの季節です。皆さまお元気ですか。
クッキングハウスで人気のイベントの一つが、メンタルヘルス市民講座です。心の病気になったり、心が疲れた状態になった時、家族だけで何とかしようと抱え込んだり、ひとりで不安とあせりでつらい日々を送っていませんか。
 「あなたはひとりぼっちじゃない。一緒に心の問題を学びましょう。学べば真実がわかり、偏見から解放され心が開いてきます。自分を受け止め、生きていく希望が湧いてきます」とメンタルヘルス市民講座での学びを呼びかけてきました。

 講師は松浦幸子とクッキングハウスメンバーたち。心の病気のつらさや、どうしたら回復するか。統合失調症やうつ病の基本的理解にも、メンバーたちの病気の体験が語られます。医療のことでは、再発しないためにクスリは飲まなくてはいけないと気づいたこと、現実から一時離れ、自分を休ませるために入院も必要だったこと。必ず回復していくから、あせらずに見守っていてほしいと語るメンバーたちのメッセージに希望をもらいます。

 「あたたかい講座だった」「希望を感じた」「メンバーの話を聞いて元気になれた」「わかりやすくて、心にすっと入ってきた」と終了後のアンケートも感動の感想文がいっぱい。講座の後の振り返りには、感想文を読み合って、メンバーたちと一言ずつ語り合います。学んだ喜びを共有しあえる時間です。冬の講座も、こんなあたたかさの中で10名の方に修了証をお出ししました。嬉しそうな顔が忘れられません。大変な状況を生きてきている自分への、何よりのごほうびになったことでしょう。

 病んだ社会を反映して、心の病気が急増しています。今の日本では特別な人のことではなく、すぐ自分の隣にあることなのです。(松浦幸子)

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