ホーム > 心の居場所(2014年6月号)
原点を確かめ合おう 
 あじさいの花の美しい季節です。お元気でいらっしゃいますか。
クッキングハウスでは5月31日(土)の総会がとてもいい会になり、27年目に入る活動に、みんなで新たな気持ちで向き合える切り替えができました。ご出席いただいた皆様、ありがとうございます。ひとつずつ積み重ねてきた活動を振り返ると、細い道ではあるけれど、一人ひとりが大切にされ、幸せを感じられる、笑顔のあふれる道をつけてきたのだな、と思います。これから出会う人達が、一緒の仲間になり、幸せになれるように、絶えない努力と工夫で、この道をもっと豊かにつけていきたいと願っています。そのために原点に戻って、活動の柱である3つの理念を確認する年にすることを今年度の計画にしました。

T. 当事者としての誇りをもつこと
  心の病気をして、深い挫折感や不安、孤立の中にありながら、今日まで生き抜いてきたことを誇りとしよう。決して隠すことはない。弱い力を寄せ合えば一緒に生きていけるのだから、助け合って生きていこう。
U. メンタルヘルスを共に学ぶこと
  学ばないと、無理解から偏見をもったり人を差別することになる。内なる偏見を無くし、自分の心が解放され、前向きに生きていくために、学ぼう。当事者・家族・市民のたくさんの学びのチャンスを用意していく。
V.心豊かな福祉文化をつくり希望を発信していく
  自然の食事をつくり、気持ちよくコミュニケーションをしながら一緒に食べること。自分の気持ちを語り、相手の話もよく聞き思いを共有すること。一緒に生きていくためのうたを作り、うたうこと。絵を描いたり、旅をしたり、人生を楽しむこと。一人ひとりを大切にし合う平和な環境を、日々工夫し努力しながらつくり出していくこと。(松浦幸子)