ホーム > 心の居場所(2020年12月号)

地球市民として一緒に生きるために
―お互いの命をいたわりあいたい―

皆様、お元気でいらっしゃいますか。2020年は試練の年でした。コロナの感染があっという間に世界中に広がり、経済も暮らしも子ども達の教育も芸術文化活動も制限されたばかりでなく、不安ばかりで人々の心の自由すら奪われていってしまいました。こんな時だからこそ、クッキングハウスは居場所でなければいけない。心を閉じてはいけないと毎日開いて、しっかりご飯を食べ、語り合い、学びの場も続けてきました。
11月20日は「スウさんのピースウォーク〜地球市民として一緒に生きるために〜」の講演会。満員のため、二部制にしました。一部はメンバー達との時間にしました。『平和のうたをいつまでも』の歌で歓迎するとスウさんも「一瞬の今を千秒にも生きて、この嬉しさを胸に胸に胸に刻もう」と「森は生きている」の歌で応えてくれました。そして、コロナ禍が世界中を駆け巡り、自分だけよければいいという生き方は、もうできないと利己(リコ)さんと利他(リタ)さんというカードで宮沢賢治も中村哲さんも、アニメ「風の谷のナウシカ」も利他さんだったこと。困った人がいたら声を掛けずにはいられない人たちだった。私たちの心の中に利他さんが住んでくれるように常に五感を磨いていけたらいいね、と語り掛けてくれました。
つらい時は心配し合うこと、嬉しい時は喜び合うこと。どうしていますか、と声をかけ合うこと。どんな時でも命を真ん中にして、一緒に生きていきたいです。       (松浦幸子)