ホーム > 心の居場所(2022年4月号)
総会で会いましょう リカバリーと対話は友達
桜が咲き、春の草花も美しい季節になりました。皆様、お元気でいらっしゃいますか。
東北地方の地震で大変だった皆様に、お見舞い申し上げます。また、戦争で傷つけられたウクライナの人々のことを思うと、胸が痛む日々です。一日も早く、戦争のない平和な日になるように祈る思いで、私達の心の居場所を開いております。
今年はクッキングハウスの35周年記念の舞台を『私のリカバリー 私達のリカバリー』をテーマにして、メンバー達とリカバリープロセスを語り合い、16曲のオリジナルソングを発表していきます。リカバリーには、対話が必要です。「自分の気持ちを話してみること」「気持ちを十分に聴くこと」の相互作用を丁寧に誠実に何度も繰り返していくことにより、どういう人生を送りたいのか、希望への気づきにつながっていきます。
フィンランドの精神科医療も「オープンダイアローグ」で回復につなげてきた歴史を積み重ね、世界の精神科医療に希望をもたらしてくれました。世界中の紛争や戦争、憎しみ合いの報復も必死に対話のできる条件を探し整えていく努力をしていってほしい。私達のこの小さな居場所から、対話があってこそ、リカバリーへの道が歩めたことを伝えていきたいです。
そこで、今年の総会の記念講演は、水野スウさんと娘さんの中西万依さんとの対話です。中西万依さんは、クッキングハウスのSSTやメンタルヘルス市民講座、メンタルヘルス市民大学で学び、リカバリーについて考え、発見した感動をスウさんに語ってきたそうです。二人の対話を聴いた参加者が、シェアした思いをリフレクティングして対話を続けていくというオープンダイアローグ形式の記念講演会です。どうぞ楽しみにしてお出かけくださいますように。お待ちしています。 (松浦幸子)